🍁 京都府の史跡
今日も来てくれてありがとう!よければ一押しポチっと応援してってね〜。長岡天満宮って有名なイメージがある。実際訪れてみると鳥居も一際大きくそれに続く階段もかなり幅が広く立派。ここのツツジや紅葉についてしばしば見聞きするがその季節には観光客でさぞごった返すのだろう。
何も花が咲いていない季節だったが参拝者はけっこういた。
鳥居横に立つ「学問の神様」の文字が、道真の生涯を思うと妙に痛々しく物悲しく切ない。あまりにも優秀過ぎる故の晩年の悲劇。

階段の上までのぼってみると、大きな鳥居の足部分には、道真の愛した紅梅の梅が描かれている。右手には八条ヶ池。大きくて開放感がある光景にしばらくみとれていた。
このあたりは江戸時代、八条宮家のゆかりの地となり、寛永15年(1638)、桂離宮の造営にも関わった 二代・智忠親王によって八条ヶ池が築かれた。
参道へ続く道には、加賀藩の前田氏の寄進とされる可愛い太鼓橋がかかっている。

池には多くの大きな鯉がうじゃうじゃいて口をパクパク開けていて、ちょっとキモ怖い。池の上にのびる回遊式の橋は人気で、行きも帰りもそこで写真を撮る人でふさがれていた。
樹齢約170年だという真っ赤なツツジのトンネルの時期が終わると、5月にはアヤメ、夏にはカキツバタ、水辺には水連と季節ごとにいろいろな表情をみせてくれる池らしい。個人的には、白ツツジは好きだけれど、ド派手な赤や、どぎつい濃いピンク色のツツジは好きではない。なんでその色にした?と170年前の人に問い詰めたい気分。

池の横を進むと静かな長い参道が続く。2018年の台風で壊れてしまったという「二の鳥居」の足部分だけが残っていた。
寄進者の名前が刻まれた石塔がどこまでも続いている。
「錦景苑」と称された庭園には、小さな可愛らしい池もあり岩やらの配置や庭の形状も見事。屋根付きのくつろげそうな休憩スペースもあった。紅葉の季節には庭園内が美しく色づきたいそう人で賑わうらしい。入り切れないんじゃないか、と心配になるほどの小さな可愛らしい庭園だった。まだ紅葉が始まるかどうしようかと言う時期の緑の季節だったからかひとりじめして堪能できた。

平安時代、この辺りは菅原道真の私有地だった。道真はこの地で、20歳年上 だった在原業平と一緒に遊んだり、詩歌管弦を楽しむ場所としてよく訪れていたと伝えられている 。
幼いころから神童で、33歳で学者としての最高位である文章博士に。宇多天皇の信頼を得、政治家として活躍。次の醍醐天皇の時も右大臣として活躍したが妬み嫉みだろう陰謀策略により大宰府へ流された。
道真が牛を可愛がっていたエピソードがとても好き。大宰府へ向かう途中の道で刺客に襲われた道真を牛が守っただとか、道真の遺骸を運ぶとき涙を流し動かなくなった、だとか牛さんが可愛く切なすぎる。

牛の頭をなでると頭が良くなる、良くなりたい箇所を触ると病気がよくなる、だとか言われているためか、牛の頭や体を撫でまわす人の姿があった。私は、皆で撫でてて汚い、って思い遠目から眺めるだけだった。こういう奴、冷笑系というらしい(笑)
道真は大宰府へ左遷される途中、楽しい仲間と過ごした思い出深いこの地に立ち寄った。そして名残を惜しみ、自作の木像を残したとされる。道真が亡くなった後にその木像を祀ったのが、長岡天満宮の始まりだと言われている。
社殿は応仁の乱で焼失してしまい、室町時代後期1498年に再建されたと記録される。本殿は1941年に平安神宮から移築されたものとのこと。

正直に言うと、社殿そのものは、入口の大鳥居から想像したほど大規模ではなかった。
「えっ、ここで終わり?」と一瞬拍子抜けする。
けれど、この場所の本体は建物の大きさではなく、道真が都を離れる途中で振り返ったという“記憶の重さ”なのだと思う。
しかし、道真は超優秀だったのに、周囲からの陰謀で左遷され、子どもたちも各地へ左遷・流罪となり 、監視下におかれたり。家格も一気に落ちた。京に残された妻は心労からかまもなく他界したとも伝わる。財産を没収され幼い子ども2人と老僕1人を連れ大宰府へ行った道真は俸給もなし。超貧乏生活をおくり約2年で数え年59歳で亡くなった。

道真が左遷されたとき、かつてこの地で詩歌管弦を楽しんだ在原業平は、すでにこの世にいなかった。
業平は、女性関係だけで語るとだいぶ面倒くさい男だが、人との距離の詰め方には妙な天才性がある。皇族、貴族、歌人、遊女、年齢も身分も軽々と越えてしまう。
もしあの時、神コミュ力の業平がまだ生きていたら。道真を救えたかどうかはわからない。宇多上皇ですら救えなかったのだから。でも、少なくとも左遷される道真の隣で、何か一首くらいは詠んでくれたかもしれない。
それだけで、長岡天満宮の鳥居横にある「学問の神様」という文字が、少し違って見えてくる。

長岡天満宮 の写真一覧































































































コメントを残す