木津川市と、人口減少が著しい笠置町、和束町、南山城村の4地域で結成している相楽中部消防組合。その本部組織の新庁舎が完成し、開庁式が行われた。
近所にあった消防署が車で数分遠い場所に移転すると知った時、人は危機的状況を想像してパニックになりがちだという、人間の性(さが)を目の当たりにした数年間でもあった。自分の住む地域の災害想定区域に建つ、古くて小さな消防署がなくなることに反対する人たちの、無茶苦茶にも思える反対運動。それを乗り越えての完成、そして新たなスタートである。

目出度さを演出する紅白の垂れ幕。
地元高校の吹奏楽部による希望あふれる力強い演奏。
期待とワクワクが全身からバレバレスケスケな列席者たち。
あの反対運動は一体なんだったんだ?と思えるほどの祝賀ムードだった。
新消防署の内部見学など、そうそうできるものではない。
「乗るしかない、このビッグウェーブに!」という気分で、私もちゃっかり内部見学してきた。
建物は洗練されていて、とにかくお洒落。
「こんな職場なら私も働かせてくれ」と思えるほどだった。
これまで男女同室をカーテンで仕切るだけだった仮眠環境も改善され、女性仮眠室が設けられている。
入口でもらったパンフレットを見ると「女子仮眠室」と書かれていた。
女子とはせいぜい10代までではないのかと思うのだが、最近は定年女子なんて言葉もある。30代、40代はもちろん、60代でも80代でも女子。
女の子?????????
不思議すぎるが、どうやらそれが現代の常識らしい。公式パンフレットでもそうなのだから。

個人的にちょっと興奮したのが大会議室だ。
刑事ドラマに出てくるような大きな会議室で、「こんなの本当にあるんだ」と思った。
さらに感心したのが収納棚。
上半分の扉がホワイトボードになっている。
地味だが、なかなか賢い設計だと思う。

食堂には電子レンジ、冷蔵庫、食洗機、流し台、コンロが並んでいた。
非番の日に食材を買い出しし、冷蔵庫に入れて、食費はみんなで折半。自炊だそうだ。
また、規定で設置しなければならないという小さな畳スペースもあり、なかなかくつろげそうだった。

外では、子ども向けの消防服を着たちびっ子たちが消防車の前で記念撮影。
隊員さん二人に挟まれて写真を撮る人気コーナーには長蛇の列ができていた。
住民サービスもなかなか大変だ。
竣工式では、「相楽中部消防組合消防本部 消防の歩み」という映像も上映された。
昭和47年からの歴史や活動が紹介され、ノスタルジックな音楽とともに感動を誘う内容だった。なかなかうまい作りである。
救助訓練
救助隊員による訓練も披露された。
梯子を登るスピードがとにかく速い。
忍者かと思うほどだ。
ロープ渡りも驚く速さだった。
見ているうちに、隊員さんたちがサーカスの見世物のように感じてしまうほどだ。
垂直に吊るされた一本のロープを、まるで階段でもあるかのようにスイスイ登っていく姿には本当に驚いた。
忍者の末裔じゃないのかと思ったほどだ。
こんな人たちがいると思うと、心強い。

最近では、火災現場の状況確認にドローンも使われているという。
まずドローンで現場を確認し、指揮隊が映像を見ながら救助方法や配置を判断するそうだ。
はしご車は面白そうなので、一度乗ってみたい。
もちろん災害ではなく、遊びで。
訓練を見ながら、住宅街では放水訓練などが難しいだろうなとも思った。
こういう施設がある場所としては、この立地はやはり最適なのだろう。
訓練の最中にも救急要請が入り、救急車が二度出動していた。
救急隊員たちの忙しい日常が垣間見えた。
救助訓練の様子は動画でも撮影してきたので、最後に掲載しておく。
相楽中部消防組合 新庁舎の写真一覧















































































































































































































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