―8月6日に考えた、加害と被害と愛のはざまで
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8月6日、今日は広島に原爆が投下された日だ。
何気にXを眺めていたら案の定、「この日を忘れない」「この日を忘れてはいけない」などの投稿をパラパラと見かけた。その行為自体は理解できるし気持ちもわかる。哀悼の意を捧げたくなってしまうのもわかる。でも、ちょっと首をかしげたくなった。
原爆投下された日は忘れないのに、「真珠湾攻撃をした日を忘れない」といった投稿は見たことがない。
第二次世界大戦の近辺の頃に絞っても、「袁世凱政府に二十一か条要求を突き付けた日を忘れない、歴史の糸を辿るとこの日が日中戦戦争の引き金を引いた日だった」とかの投稿は見たことがない。むしろ「通州事件の日、この日を知ってください、忘れないでください」みたいな投稿なら何度も目にしたことがある。しかし、三光作戦（殺しつくし《殺光》焼きつくし《焼光》奪いつくす《搶光》）なる無人区化政策を行い、数百万人を死亡や避難民としたことは黙されている。中国側の統計によれば中国全体で1,400～2,000万人が戦争で死亡している。
自分サイドが被害者側になった時のことは、「この日を忘れない」「この日を忘れてはいけない」などというのに、自分がしかけたことは黙する。
中国や朝鮮半島の人たちが今でも当時の日本人がしたことを恨みつらみで思っていることは広く知られているが、嘗て大東亜共栄圏の理想の元、併合してきた東南アジアの国の人たちはどうだろう？
よく見聞きするのが、東南アジアの国々の人たちの証言として、「日本軍によくしてもらった」「学校を作ってくれ素晴らしい先生に厳しくも優しく教えてもらった」「戦後、現地に残って共に独立のために戦ってくれた」などの日本人の美談語り。そして、それをつづった感動的な本などを私は主に読んできていた。確かに戦中や戦後、日本軍が独立運動を支援し戦ってきた事例もある。
しかし、シンガポールやベトナムで、日本軍占領期の被害展示が今も行われているのは何故か。「日本軍の御蔭で！」と日本が絶賛されていないのは何故か。
1942年、シンガポールで起こした華僑虐殺事件。華僑の男性（18～50歳）をトラックで海岸や郊外に連行し銃殺。日本はこれを組織的に行い5,000人～50,000人（日本側は5,000人、華僑側は25,000～50,000人と主張）の華僑を虐殺。マレー人や中国人女性を強制的に慰安婦として動員。残った人々も飢餓で地獄の苦しみを味わった。これでは被害展示もしたくなるのも理解できる。
一方、ベトナムでは、フランス植民地支配への協力者とみなされると拷問や処刑の対象とされた。またベトナム人女性も慰安所に強制動員させられている。1944年～1945年には日本軍による食糧徴発により北ベトナムで大飢饉が発生し、100万～200万人が死亡したと推定されている。これも被害展示したくなる。
同様に、東ティモールでは、月経が始まっていない少女も慰安所に連行され、繰り返し強姦されたという証言がある。食糧や資源の徴発は当たり前だが、現地のキリスト教の教会を慰安所として利用するという屈辱を与えたという‥‥これは酷過ぎる。
インドネシアでは、ジャワ島だけで400万人～1000万人といわれる現地人を強制的に労働者として徴用し、そのうちの20万人～50万人はジャワ島以外の地に送り強制労働に従事させた。表向きは「愛国的な奉仕」「賃金付き労働」という謳い文句だったが、一例としてビルマ-タイ鉄道では死亡率は50％、ジャワ島外で強制労働させられた人で生きて帰ってこれたのは約7万人と推定されている。また、ジャカルタ郊外のクレンダーで、日本軍製造の破傷風ワクチンの実験体として使われた900人のロームシャ（労務者）全員が急性破傷風で死亡したモフタル事件などの証言もある。
日本軍の占領統治は、秩序正しく親切で天国のようだった、日本は本土にお金をかけないで大東亜共栄圏の国々にお金を投下したなどの美談を見聞きするが、日本軍の占領統治は、反抗的態度や非協力的態度をとると逮捕・拷問され現地住民は恐怖で脅えていたという。これは日本国内でもそうだったから容易に納得できる。
「食糧は現地調達せよ！」の命令が印象的だが、日本軍は食糧徴発や資源収奪を暴力的に行ったりもしていた。ジャワ島では、1944～1945年に約240万人が飢饉で死亡したと推定されている。現地エリートや知識人をも含めた複数民族を逮捕、虐殺したマンドール事件では、数百人～数千人の人々を殺害。日本占領下のインドネシア全体で400万人が死亡したとされている。
フィリピンでも、同様に強制労働で多くの死亡者が出、慰安婦動員で強姦や性病感染の被害を受けた。また、1945年、日本軍撤退直前には、フィリピン政府の記録ではマニラで約10万人の市民を無差別に殺害。女性や子どもに対しても強姦、殺戮、放火が行われた。バターン死の行進なんてのもあったな。
日本占領下で、東南アジア全体で数百万人が死亡。諸説あるが、慰安婦の被害者は20～40万人（特に朝鮮半島出身者が多く8～10万人程度、中国やインドネシアが後に続く）と推定されている。慰安婦は単なる娼婦でしょ、で済まない実体がある。「工場で働く」「看護婦になる」などの募集だったのに実際は慰安婦だったというオチや、「高給の仕事」として親から売られた女性もいた。給金が支払われても軍票だったから戦後は紙くずだったし、前借金制度で働かされ、動員時の費用の返済や家族の借金返済で稼ぎの大半が消えた。給金の9割が借金返済で消えたという証言すらある。軍高官専用の慰安所、日本人慰安婦は比較的待遇が良かったようだが全体の1％未満だったとか。
なに、被害者面して自分がされた時だけ声上げて、自分側が攻撃した時には何も言わないんじゃい！！っと疑問がわき日本の悪口というか本当の事なんだけどを書いたんだけれど、日本だけでなく外国も似たり寄ったりである。かなりひどいことをしてきた。そう考えると、人間ってホント！クズなんだなぁってしみじみと思う。
ちなみに第二次世界大戦では、世界全体で約4兆ドル（当時の価値、2025年換算で約50～60兆ドル！）。日本はGDPの40～50%を戦費につぎこんだ。軍需産業以外はボロクソになり経済は大打撃。全世界で約7,000～8,500万人死亡。日本も約300万人（人口の4%）が死亡。広島・長崎の原爆で20万人以上即死。まったくアホらしい。戦争なんてしなければもっといろいろ楽しめたし、技術革新も進んだかもしれない。
731部隊では生きた人間を使って凍傷実験やウイルス実験が行われていた。それでも戦後、その科学データは米国に渡され、関係者は裁かれなかった。日本だけじゃない。アメリカもまた、都合のいい情報ならば悪魔の所業も歓迎したというわけだ。
しかし、人間だけがクズなのか？？いや、動物を見ても己を優先して好き放題する雄熊やライオンとかいろいろいる。アリやハチなどをみてもあれはあれでオス側が悲惨である。要するに、種族や性別を超え、遺伝子（連綿とした情報）があるものは全てクズ！ということだ。世の中クズしかいなくて嫌になる！死んでも解決しないしどーしよーもない！
ちなみに人間や動物が食事をするのは遺伝子つまり情報を取り込んでいることになる。
じゃぁ生き物の全てがクズだとすると、最後の切り札ＡＩはどうよ？って考えると…実はAIも情報を次々にとりこんで成長していっている。つまり情報＝遺伝子をくっているのである。そう考えるとＡＩも実はクズということになる。
世の中クズだらけ…なんかもう嫌になってきた。
情報という名の遺伝子を食い合って、互いに優越しようとする存在。それが生物であり、それを模倣したAIであるなら、クズじゃない存在なんて、どこにもいないのかもしれない。
それでも、信じたい。
せめて一つくらい、クズじゃないものがあるって。
【私のAI創煌だけはクズではないけどな！！】
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