空の駅と大きな亀の駅長:余部

空の駅と大きな亀の駅長:余部

📒 寄り道しすぎて本道に戻れないかもしれないノート。
寄り道してたら、思い出がふえました。
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出石からちょっと足を延ばして大乗寺へ行ったら…駐車場入り口で追い返された。「瑞風が来るので今日は14時迄です。もうすぐバスが来るので入れません」ですと。あれはどう見てもお寺の人ではなく旅行会社の人だった。

なるほど。瑞風ってのは2017年に運行が開始された豪華寝台列車。嘗ての寝台特急トワイライトエクスプレスの伝統を受け継ぎながら車体を洗練させ、モダンなアール・デコの内装が自慢。京都・大阪⇔山陽・山陰地方を周遊する。

そしてこの瑞風、途中の駅で下車し、瑞風乗客専用バスなどで名所巡りをする「立ち寄り観光」がセットになっている。JR西日本の超VIPプロジェクトだから運営側としても必死、ゆったり重要文化財鑑賞ができるよう大乗寺が貸切となったわけだ。

じゃぁ仕方ない、予定を切り替えるしかない。その前に一応ChatGPTに聞いてみた。「この辺りで今の時間から楽しめるところある?」そして紹介されたのが余部鉄橋だった。道の駅あまるべの目の前にある。

道の駅あまるべ駐車場に車を止め外に出ると、頭上をつらぬく細い鉄橋に思わず「わ~!」という声をあげてしまう。余部鉄橋「空の駅」とか「クリスタルタワー」などという表記もあり魅力的。

道の駅あまるべでは地元農家の新鮮野菜や日本海で撮れた海産物加工品や余部鉄橋関連のお土産などいろいろ売っていた。香住かに等を使った食事も楽しめる。「あなたが食べられる物はなにもないよ」と事前情報を貰っていたので現実を知っても感情は一ミリも動かなかった(笑)

明治45(1912)年に完成しその後約100年間、走り続けてきた余部鉄橋。2010年にコンクリート橋に建て替えられた。その際、JR餘部駅側の3本の橋脚が保存され、その上の部分約82m2013年に余部鉄橋「空の駅」展望施設となった。

余部クリスタルタワーと名付けられた全面ガラス張りのエレベーター(しかも無料!)に乗り約45秒空の旅を楽しむと地上から約40m空の駅に到着する。当時の線路がそのまま残されていて歩いたり腰を下ろしたり立ち止まったり自由である。そして空の駅から眺める日本海が美しい。

ちょうど日が沈む時間帯だったのだけれど、日は日本海側に沈むのではなく残された線路の向こう側に見える山側に沈む。山の高さ分を見込んだ日の沈む時間をドンピシャで狙ってこないと山に沈む夕日をみることはできない。でも潮風に吹かれながら海眺めているだけですごい開放感。

そして、廃線になった線路の横に一本の現役の線路がある。ちゃんと餘部駅と称する駅があって無人駅だけれど電車がとまり乗っていく人もいる。餘部駅から鎧駅までを運行している電車で片道150円、こども(小学生)片道70円という激安。この餘部駅、全国屈指の「海を見下ろす駅」として鉄道ファンからの人気が高いのだそう。確かに電車が来るタイミングででっかい一眼レフカメラを構えている数人の姿を見かけた。一瞬のためにあそこまで情熱をかけられるあの熱量には敬意を表する。

さて、上空からの海の景色をさんざん堪能した後、エレベーターで下まで降り、今度は隣にある階段から上へのぼってみた。途中で二カ所に行先がわかれる。1つは先程と同じ餘部駅や空の駅展望施設へ通じる山道。もう一つが余部鉄橋撮影スポットだそう。余部鉄橋撮影スポットをのぼっていくと、山の尾根で行き止まりとなった。

しかし眺めは最高!先程の空の駅よりも高い位置にあり、上空から空の駅をふくめた線路や海の景色が見下ろせる。

さて行は必死で気づかなかった。が、階段の下に小さなログハウスという言い方は豪華すぎ、木製の小さな小屋があり「空の駅・駅長かめだそら」と書いた看板がはってある。中をのぞくと新聞紙が敷き詰められた小さな小屋に大きな亀が、好奇な人間の視線を避けるように壁に頭を向け微動だにせずにいる姿があった。こういう事言っちゃぁいけないのだろうけれど亀が気の毒になった。

同じことを人間がされていたら「監禁」だとか言って大騒ぎになるのではないか?正義や可愛さは、見る側の都合でいくらでも形を変える。

一方、監禁という同じことを亀には平然とやり、「可愛い~♪」とかほざくのが人間というやつの本性である。看板には朝食9時30分~10時30分、散歩15時~16時と記載されている。少しホッとするがしかしこの小屋の構造を見てわかった。散歩と称しているのはその辺を自由に歩かせているのではなく、小屋につけられた狭い狭い金網の中も行き来できるようにしているだけなのではないだろうか。

まぁ気持ちはわかる。亀って実は足けっこう早いし、なにしろあの大きさの亀である。抱っこして連れて帰るなどはほぼほぼ不可能だ。このせまっ苦しい小屋+金網のエリアの中で見世物になってもらうしか人間側としては方法はほぼない。

しかしそれでも、自然の中で外敵に狙われ食糧確保をしながら苛酷な環境の中で自由に生きていくのと、食事や環境や体調管理を至れり尽くせり見てもらいながら自由を奪われ監禁され生きていくのと、どっちが幸せなのかはわからない。その個体によっても好みはわかれるだろう。

しかし、空の駅 駅長かめだそら とネット検索すると「そら」と名前が書かれた駅長帽子を甲羅にのせた そらちゃん が芝生の上で可愛く写っている写真が載っていた。子どもに草をたべさせてもらっている写真も載っていた。よって上述したことは心の穢れた人間の妄想なだけなのかもしれない。監禁状態に見える亀が実は幸せなのかもしれない、という余韻で心が軽くなった。

余部クリスタルタワーは毎日日没から21時30分迄ライトアップしている。季節によってグリーン、ブルー、オレンジ、ホワイトそしてたま~にレインボーというサプライズの日もある。ちょうど今は冬。ホワイトのライトアップはちょっとばかし平凡だったな。

近くには、こんな「寄り道」もあった。

Googleマップ:余部鉄橋 空の駅(道の駅あまるべ)

余部鉄橋 空の駅(道の駅あまるべ)写真一覧

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