十津川村の168号線沿いに「十二滝」という、いかにも立派な名前の滝がある。ネット上には「大迫力」「神秘的」「秘境」「優雅」といった、やたらキラキラした言葉が並んでいる。
場所は、プリンの山みたいに盛り上がったカーブのちょうど頂上あたり。車を停められる小さなスペースと、「山の神」と書かれた札のある簡素な祠がぽつんとある。鳥居代わりなのか、木の棒が両脇に立っている。

問題の十二滝だが、これが正直かなり拍子抜けする。落差80〜100mとされているが、確かに高さはあるものの、「えっ、これ?」と一瞬言葉を失うタイプの景色だ。
道路沿いから気軽に見られる、という点で紹介されているようだが、その“気軽さ”にはそれなりの代償がある。ちょうどカーブの位置にあるため、通過する車はセンターラインをはみ出し気味にスピードを上げて突っ込んでくる。駐車スペースから出るときは、かなり神経を使う。

もしこれが本当に「大迫力で神秘的で優雅」な滝なら、そのストレスも納得できる。だが実際はそこまでの価値を感じられるかというと、正直かなり微妙だ。
これを絶賛して「ぜひ立ち寄るべき」と書く人たちは、もしかしてあの駐車スペースから出る苦労を他人にも味わわせたいのではないか――そんなことまで考えてしまう場所だった。

十二滝の写真一覧
























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