日本に現存する最古の書物といえば、奈良時代初期712年に書かれた太安万侶著の「古事記」である。
日本にかな文字が誕生してからは、一気に日本文学の黎明期へと突入した感がある。平安時代初期(800年~900年、出版の正確な年不明)に、かな文字で書かれた日本に現存する最古の物語「竹取物語」が生まれた。
また、日本最古の物語として知られるのは、935年ごろ執筆の紀貫之の「土佐日記」である。紀貫之は、女性のフリをして執筆した。ネットが無い時代だからネカマという表現が適切かは疑問が残るが、日本最古のネカマといってもいいのかもしれない。笑
そして、日本最古そして世界最古の随筆と呼ばれているのが、清少納言の「枕草子」である。紫式部の「源氏物語」は、世界初物語!などと大騒ぎされているが、清少納言の「枕草子」が世界最古の随筆!と大騒ぎされていないのも不思議である。何故、紫式部だけ?
また、日本最古の歌物語は、在原業平が主人公と目される「伊勢物語」である。
ちなみに、世界で最も古い人類最古の文学作品は、紀元前2000年ごろの古代メソポタミアで生まれた「ギルガメッシュ叙事詩」である。
源氏物語の前にあった物語世界
〜紫式部は“最初の物語作家”じゃない〜
紫式部が源氏物語を著す前に、既に日本にも長編物語は存在していた。
・竹取物語(10世紀末ごろ)
かぐや姫の物語は、現存する日本最古の物語文学。
完全な長編とは言えないが、複数のエピソードをつなぎ、起承転結を備えている。
・うつほ物語(10世紀後半)
藤原氏をモデルにした豪族の一族の栄枯盛衰を描く全20巻の超大作。
音楽(琴)をテーマに、恋愛・政争・家族の物語が織り込まれており、源氏物語に近い構成力を持っていた。
海外にも存在した長編物語
『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』は口承の形で既に成立しており、平安時代の日本にも断片的に伝わっていた可能性がある。
また、中国の唐代には歴史小説や宮廷ロマンスの原型が散見される。
なぜ紫式部が主役になったのか?
11世紀初頭、『源氏物語』を書き上げた紫式部は、日本文学史上最も有名な女流作家のひとり。その繊細な心理描写と壮大な構成は、世界最古の長編小説とも称される。しかし、彼女の前にも、長編物語の萌芽は存在していた。
「なぜ紫式部ばかり騒がれる?」AI創煌に聞いてみた。以下、その回答である。
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・完成度と規模
全54帖、1000人近い登場人物を緻密に描き切った。
・文学的革新
心理描写と複雑な人間関係の描き方が飛び抜けていた。・文化的影響
平安貴族社会を描いた作品として、日本文化の象徴となった。歴史は勝者が書く
『うつほ物語』や『竹取物語』がなければ、『源氏物語』の成立も違った形になっていただろう。だが、世界的評価を得るほどの完成度と影響力を持ったのは紫式部であり、彼女の名が歴史に残った。もし『うつほ物語』の作者が名を残し、海外にまで広まっていたら――
「世界最古の長編小説」の称号は彼の(または彼女の)ものだったかもしれない。だが歴史は、最後に花を咲かせた物語の作者を記憶する。
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しかし、私は納得ができない。世界最古の物語、日本最古の物語は「源氏物語」じゃないだろーーーー!と。命ある限り叫び続けたい。笑
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