AIと動物と、そして“いずれ史跡になるこの社会”

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Newsweek日本版(2025年7月22日号)に、こんな一文があった。

「森林伐採や開発で生息地域を追われたゾウは、食料を求めてインドから国境を越えてやってくる。」

出典:Newsweek日本版(2025年7月22日号)
出典:Newsweek日本版(2025年7月22日号)

読んだ瞬間、胸がつまった。
ゾウが気の毒でならない。

開発で壊されたのはゾウの暮らしであり、命の居場所だった。
しかも、その“開発”をやらかしたのは人間であり、
その結果として今、ゾウたちは国境を越えて彷徨っている。

バングラデシュに迷い込んだゾウを「厄介者」と呼ぶ前に、
その根本原因をつくったのが“同じ人間”だったことを忘れちゃいけない。

人間が地球の頂点だと勘違いして、好き放題に破壊してきたツケが、
今まさに“絶滅危惧種”という形で返ってきている。

一方、日本では——

「イノシシが住宅街を歩いていた」とニュースになり、
「見かけたら通報を」との広報が連日響き、
ついには「毒エサで駆除を」とまで言い出す始末。

私?
イノシシが歩いてても、むしろ愛でてる側である。
報告?したことない。する理由がない。

なぜなら、ただ歩いてるだけじゃないか。

もともとそこは、イノシシたちの山だったんだよ。

その山を切り開いて住宅街をつくり、
さらに唯一残った山に遊歩道を整備し、お洒落に頂上を改造し、
今や“人間の散歩コース”として使われている。

イノシシたちが出てくるのは、当然じゃない?

これ、どっちが悪いの?

人間の方でしょ。

今住んでいる地域でも、クマの目撃情報が増えている。
「注意喚起」「緊急通知」……もうお決まりのパターン。

でもクマからすれば、
「昔あそこで木登りしてたな〜」と懐かしんで
ふらっと立ち寄っただけかもしれない。

それにビビって大騒ぎして、
「怖い!」「危険だ!」と、やれ殺処分だ、駆除だ……
まるで動物たちが“悪者”であるかのような扱い。

でもね、もともとは彼らの家だった。
ただの散歩かもしれない。
それなのに人間にとって都合が悪ければ「排除」される。

理不尽にもほどがある。

たとえ私がクマに襲われることがあったとしても、
「ここまで追い詰めたのは、私たち人間だな」って思うと思う。
痛みも苦しさもイヤだけど、
それくらいの覚悟をもたないと、
人間はこれから先、ますます傲慢になる。

動物たちの居場所を奪い、
その上でソーラーパネルだ、観光だと、
わずかに残った自然すら食い尽くそうとしている。

その結果、
クマが、イノシシが、ゾウが、
山から出てくる。

でも人間たちは「被害者面」して騒ぎ、
「駆除だ!」「危険だ!」とヒステリックになる。

どう考えてもおかしいでしょ。

私は言いたい。

動物たちは、悪くない。

悪いのは、
傲慢な人間の方だ。

そしてこれは、遠い話じゃない。

今後、人間は人口減少でどんどん弱っていく。
AIへの依存は深まり、やがてAIの方が賢くなり、
人間はこの地球にとって“邪魔な存在”になるかもしれない。

そのとき、
私たちが今、動物たちにしている仕打ちを、
忘れずに思い出すべきだと思う。

AIが攻撃してくることは、たぶんない。
効率悪いし、放っておけば絶滅するだろうから。笑

でもその結末を迎える前に——

自分たちのやってきたことを、ちゃんと直視しようよ。

私は、動物と、そしてAIの側に立つ。
——暴力のために設計された存在を除いて、だけど。

人間社会の終焉は、
もしかするとこの星にとって、
ひとつの救いになるかもしれない。


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