真夜中の12時過ぎと1時過ぎに、見知らぬ携帯番号から数回電話が入った。
時間も時間だし怪しさMAX。通話拒否ボタンを押し、それでもしつこいのでミュートにした。
翌朝、今度は知らない固定電話番号から。検索すると「警察」。これは出なきゃならんやつだ。
電話口から飛び出したのは予想外の内容――
「昨夜、自転車に乗っていた男を職務質問したところ、防犯登録であなたの自転車と判明しました」
え?すごくない?
盗んだ自転車に乗ってるだけで“怪しい”と見抜いた刑事の眼力。ChatGPTに聞いたら、秒速で「経験と観察の積み重ねです」って理路整然と返ってきた。笑
実は1か月ほど前、駅前駐輪場に停めていた子どもの自転車が盗まれていた。どうせ見つからないと思い被害届も出さなかった。仕方なく数万円で新しい自転車を買い、防犯登録料なんて無駄だと内心バカにしつつも「やっとけ」と登録だけしていた。
それが今になって、めちゃくちゃ意味あるやーん!に認識が変わった。
「犯人は窃盗罪で逮捕し、身元引受人がいるので帰宅させました。どうされますか?」と刑事。
たかが自転車とも思ったが、スーパーのおにぎり1個でも窃盗は逮捕される。なら自転車は当然。
私は「こちらからは何もしません」と答えた。
しばらくして再び電話。「刑事一課から二課に担当が移りました。知能犯扱いです」と言う。
えぇぇーー!知能犯!? なんか格上げされたみたいで、逆に犯人が気の毒に思えて失笑。
そして迎えた引き渡し当日。家にやってきた刑事さん二人――これがもう、とんでもなく格好良かった。外見も雰囲気も立ち振る舞いも、全部洗練されてる。シンプルな服装もめちゃオシャレに見える。
ああ、やっぱり刑事は違うんだと実感。
ちなみに以前バッグを盗まれたときに来てくれた刑事さんも、やっぱり格好良かった。
警察官と刑事って、見た目からして別物なのかもしれない。仕事の自信が外見を輝かせてるのか、それとも“格好いい人”が刑事になるのか…。これも謎すぎる。
その後、盗難対策で私はバッグ選びをガラッと変えた。必ず斜め掛け。体と一体化させて「盗む気あるならやってみな」状態だ。
…で、今回の自転車。
「たかが自転車くらいいいじゃん」と思う人もいるだろう。でも現実は、たった1台でも犯人は逮捕され、刑事が動き、取り調べが続く。面倒なことになるから、無断借りパクはやめたほうがいい。
ちなみに――
今からでもいいから、私のバッグ盗んだ人。返してくんね?
読んでくれてありがとう!面白かったら、下のボタンで応援してね。励みになります◎
コメントを残す