「西洋編」vol1:アメリカ大陸、先に見つけたのは誰だ?

〜500年早かった男と、歴史に名前を刻んだ男〜

🗺️西洋編☆世界初の真実

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「アメリカ大陸を発見したのは誰でしょう?」
こう聞かれたら、多くの人が条件反射で「コロンブス!」と答えるはずだ。
学校でもそう習ったし、教科書にもそう書いてある。
でも実は、その500年も前に、ひっそりと大陸に上陸していた男がいた。
その名も――レイフ・エイリクソン。
出身はアイスランド、バイキングの血を引く航海者である。


500年早すぎた探検家

西暦1000年ごろ、エイリクソンはグリーンランドからさらに西へと船を進め、
カナダ東部のニューファンドランド島あたりに到達したとされる。
サガ(北欧の物語)によると、彼はそこを「ヴィンランド(葡萄の地)」と呼んだ。
理由は…ブドウがあったから。ネーミングセンスは直球派である。

ただし、彼の航海は小規模で、一時的な探検に留まり、
定住や大規模な交易につながることはなかった。


ではなぜ「発見者」はコロンブスなのか?

・規模と影響力の差
 エイリクソンの航海は“小さな一歩”だった。
 一方、コロンブスはスペイン王室の後援を受け、
 その後の大航海時代と植民地支配の幕を大きく開けた。

・記録と宣伝の差
 エイリクソンの物語はサガとして北欧圏で語られる程度。
 コロンブスは報告書や地図、出版物によってヨーロッパ中に名が知れ渡った。

・発見という言葉の政治性
 歴史における「発見」とは、単に到達した事実ではなく、
 その後の世界秩序や権力構造に影響を与えた出来事を指す。
 コロンブスは新たな植民地獲得競争の扉を開けた人物として、
 “公式発見者”の座に就いたわけだ。
 
 
どれだけアメリカ大陸の人たちへ影響を残したか、という点でもコロンブスは圧倒的である。
11世紀に既に北米へ到達していたレイフ・エイリクソンは、その規模が小さかった。
そしてさらに到達した場所が人口密集地ではなく、比較的無人に近いような場所だったため
現地に深刻な影響を及ぼすことはなかった。

一方、15世紀末、アメリカ大陸に大量のヨーロッパ人が渡った時、現地に及ぼした状況は深刻だった。ヨーロッパ人はインフルエンザや天然痘といった病原菌をアメリカ大陸に持ち込んでしまったのだ。それは原住民を従わせ征服するために使う武器よりも強力に静かに壊滅的打撃を原住民たちに与えた。

ヨーロッパ人が次々に土地を征服し原住民を従わせていくよりも早くに、その病原菌はアメリカ大陸に住む原住民たちに次々に蔓延した。それは、ヨーロッパ人が新しいある土地に到着してみると、嘗ては原住民で栄えていた土地が、既に全滅、無人もしくは無人に近い状態になっていたこともあったほどである。

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歴史は勝者が書く

もし歴史の教科書をエイリクソンが書いていたら、
「アメリカ大陸は俺が見つけた。コロンブス?二番手だよ」と、
ドヤ顔で書き残したかもしれない。
しかし現実には、勝者=影響力を持った者が歴史のペンを握る。
その結果、500年早く到達した男は、歴史の片隅に追いやられた。

誰が先に見つけたかよりも、
「その後の世界をどう変えたか」で歴史の表舞台に立てるかが決まる。
だが、だからといって早すぎた先駆者を忘れていい理由にはならない。
歴史はしばしば、影響力というレンズを通して歪んで映る――
そのことを、アイスランドの静かな海は今も知っている。


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